飲食店の閉店、厨房設備の入れ替え、移転などで不要になった業務用食器洗浄機は、すぐ廃棄せず買取査定できる場合があります。
ホシザキ、マルゼン、パナソニック、タニコー、大和冷機などの業務用食洗機は中古市場でも流通しており、機種・年式・状態によっては買取対象になります。
ただし、業務用食洗機は冷蔵庫や作業台とは違い、水・お湯・電気を使う設備です。
本体の外観だけではなく、給水、洗浄、すすぎ、排水、ヒーター、ポンプ、水漏れなどの動作状態が査定へ影響します。
また、給排水管、給湯設備、ブースター、洗剤供給装置等へ接続されている機種では、売却するために取り外し工事が必要になる場合があります。
業務用食洗機の買取では、「本体にいくら付くか」だけでなく、「正常に動くか」「何を一緒に売るか」「取り外し・搬出後にいくら残るか」を確認して判断します。
業務用食洗機は中古で買取できる
業務用食器洗浄機には、さまざまなタイプがあります。
- アンダーカウンタータイプ
- 小形ドアタイプ
- ドアタイプ
- リターン式
- ラックコンベアタイプ
- パススルータイプ
店舗規模や厨房レイアウトに応じた中古需要があるため、閉店したからといってすぐ処分する必要はありません。
一方、機種が古い、故障が大きい、内部腐食が強い、搬出費が高いなどの理由で、価格が付かない場合もあります。
閉店時に厨房機器をまとめて整理する場合は、飲食店の閉店で厨房機器は買取できる?もあわせて確認してください。
家庭用食洗機と同じ感覚で売却しない
業務用食洗機は、本体をコンセントから抜くだけで持ち運べる機器とは限りません。
機種によって、
- 給水
- 給湯
- 排水
- 単相100V
- 単相200V
- 三相200V
- ブースター
- 洗剤供給装置
などが接続されています。
厨房レイアウトによってはシンクや作業台に挟まれていたり、搬出口より大きかったりすることもあります。
そのため、査定時には本体の中古価値だけでなく、設備から切り離して店舗外へ搬出できるかまで確認します。
業務用食洗機の査定前に確認する8項目
1.メーカー・型番・製造番号を確認する
査定では、まず機器を正確に特定します。
本体の銘板やラベルから、
- メーカー
- 型番
- 製造番号
- 電源
- 消費電力
- その他仕様
を確認してください。
「ホシザキの食洗機です」と伝えるだけでは、機種を正確に判断できません。
同じメーカーでも、アンダーカウンター、ドア、リターン等で中古需要や搬出条件が異なります。
銘板は型番が読めるよう正面から撮影して、査定依頼時に送ります。
2.年式だけで買取可否を決めない
業務用厨房機器では、新しい機種ほど再販しやすい傾向があります。
食洗機についても比較的新しい年式を積極的に買い取る会社があります。
ただし、全国共通の「製造から○年で買取終了」という基準はありません。
同じ年式でも、
- メーカー
- 型番
- 使用頻度
- 動作状態
- 内部の腐食
- 中古需要
- 部品供給状況
によって評価は変わります。
古いからという理由だけで先に処分業者へ出さず、型番・年式・状態を伝えて査定可否を確認します。
厨房機器全般の年式については、厨房機器は何年まで買取できる?も参照してください。
3.電源を切る前に一連の動作を確認する
食洗機では「電源が入る」だけでは十分な動作確認になりません。
査定前に使用可能であれば、
- 電源が入る
- 給水する
- 洗浄運転する
- 洗浄ノズルが正常に動く
- すすぎが行われる
- 排水する
- ヒーターが正常か
- ポンプに異常がないか
- エラー表示がないか
などを確認します。
閉店後に電気・水道を止めてから査定すると、現地で一連の動作を確認できなくなることがあります。
閉店が決まったら、ライフラインを止める前に買取査定を済ませる方が判断しやすくなります。
査定のためだけに営業終了後も長期間契約を残す必要はありません。買取会社と査定日・停止日を先に調整してください。
4.水漏れ・排水不良・スケール・サビを確認する
業務用食洗機は水と熱を繰り返し使うため、内部の状態が査定へ影響しやすい機器です。
確認したいのは、
- 給水部からの水漏れ
- 排水不良
- ホース類の劣化
- 庫内のサビ・腐食
- スケールの付着
- 油汚れ
- 洗浄ノズルの詰まり・破損
- 扉・ハンドルの破損
- パッキン等の劣化
などです。
外装だけをきれいにしても、内部の腐食や水漏れが大きければ再販前の整備費が増えます。
反対に、日常的に清掃・メンテナンスされ、内部状態が良い機器は評価しやすくなります。
査定前に通常の範囲で清掃し、故障や漏水があれば隠さず伝えてください。
5.電源・給水・給湯設備を確認する
業務用食洗機は型番によって必要な設備条件が異なります。
査定時には、
- 100Vか200Vか
- 単相か三相か
- 給水接続
- 給湯接続
- 給湯器・ブースターの有無
- 給水圧
などを確認します。
特に給湯設備は、本体と別設備になっていることがあります。
閉店時には、
- 食洗機本体だけ売るのか
- ブースターも一緒に売るのか
- 給湯器は貸主設備なのか
- 移転先へ持っていくのか
を整理します。
本体とブースターがセットで設置されている場合、どこまで買取対象なのかを査定会社へ伝えてください。
6.ラック・洗剤供給装置などの付属品を確認する
閉店作業中に、本体とは別に保管されているラックや部品を先に処分しないようにします。
査定時には、
- 洗浄ラック
- 洗浄ノズル
- 排水ホース
- 給水ホース
- 洗剤供給装置
- リンス供給装置
- 付属部品
- 取扱説明書
などを確認します。
付属品が欠品していても買取できる場合はありますが、再販時に必要な部品がそろっている方が評価しやすくなります。
厨房整理の途中でラックだけ別の不用品として捨てないよう、本体ごとにまとめてください。
7.給排水・電源の取り外し方法を確認する
売却することが決まったら、本体を厨房設備から切り離します。
ここで、スタッフが自己判断で配管・電気設備を取り外すのは避けた方がよいでしょう。
特に、
- 給水管
- 給湯管
- 排水管
- 200V電源
- ブースター
- 洗剤供給装置
が接続されている場合は、どこまで買取会社が取り外し、どこから設備会社・原状回復会社が担当するのか確認します。
「食洗機を持っていってもらう」ことと「建物側の配管・電気を原状回復する」ことは同じではありません。
本体搬出後に給排水や配線が残る場合は、原状回復工事として別途復旧が必要になることがあります。
8.搬出費を引いた最終受取額を確認する
業務用食洗機は重量があり、厨房奥に設置されていることもあります。
そのため、査定額と実際の受取額が同じとは限りません。
搬出費へ影響するのは、
- 本体重量
- 取り外し作業
- 作業員数
- 厨房通路幅
- 段差
- 階段
- エレベーター
- 共用部養生
- 搬入口
- 車両費
- 夜間・時間指定
などです。
正式見積では、
買取査定額 − 取り外し費 − 搬出費 − 養生費 − 車両費等 = 最終受取額
で比較します。
買取時の撤去費については、厨房機器の買取で撤去費はかかる?で詳しく整理しています。
食洗機のタイプも査定へ影響する
業務用食洗機はタイプによって設置スペース・処理能力・需要が異なります。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| アンダーカウンター | 比較的コンパクトでカウンター下等へ設置 |
| 小形ドア | ドアを上下させてラックを出し入れするタイプ |
| ドアタイプ | 処理能力が高く中規模以上の厨房でも使用 |
| リターン式等 | 厨房動線に合わせた仕様 |
| ラックコンベア | 大型施設等で大量処理に使用 |
大型になるほど必ず高価買取になるわけではありません。
中古購入者が限られる大型機では、搬出・輸送・再設置コストも大きくなるため、中古需要とのバランスで査定されます。
ホシザキ・マルゼンなら必ず高く売れる?
ホシザキ、マルゼン、パナソニック、タニコー等の食器洗浄機は、中古買取市場で取り扱われています。
ただし、メーカー名だけで買取価格が決まるわけではありません。
同じメーカーでも、
- 型番
- 製造年
- タイプ
- 動作状態
- 水漏れ
- 内部状態
- 電源
- 付属品
- 搬出条件
によって査定結果は変わります。
メーカーだけを伝えるのではなく、銘板・全体・内部・搬出経路の写真をまとめて送ってください。
故障している業務用食洗機でも売れる?
故障していても査定できる場合があります。
たとえば、軽微な部品交換で修理できる機器や、部品需要がある機種です。
一方、
- 水漏れが大きい
- 洗浄ポンプが故障している
- ヒーター故障
- 内部腐食が強い
- 主要部品が欠品している
- 修理部品が入手しにくい
といった場合は、修理コストが中古価値を上回り、買取不可になる可能性があります。
不具合がある場合は、エラー表示や症状を伝えたうえで査定してください。
古い食洗機でも査定してから処分する
食洗機買取では、比較的新しい製品を中心に扱う会社があります。
一方、多少古くてもメーカー、状態、需要によって買取できるケースがあります。
そのため、年式だけを見て、
「古いから0円」
と自己判断する必要はありません。
型番・製造番号を確認して写真査定を依頼し、
- 買取
- 無料引取
- 有料処分
のどれになるか確認してください。
本体だけでなくブースターや周辺設備も確認する
食洗機によっては、給湯・すすぎ温度等を確保するための周辺設備が設置されています。
閉店時に本体だけを売却してしまうと、ブースター等が店内へ残る場合があります。
査定前には、
- ブースター
- 給湯器
- 洗剤供給装置
- リンス供給装置
- 作業台
- シンク
- ラック
を誰が所有しているのか確認し、売却する物を明確にします。
貸主設備やリース品まで一緒に搬出しないようにしてください。
写真査定では搬出経路まで送る
業務用食洗機の写真査定では、機器本体だけでは搬出費を判断できません。
送るとよい写真・情報は次のとおりです。
- 本体全体
- 銘板
- 庫内・洗浄槽
- 操作パネル
- 電源表示
- 給排水接続部分
- ブースター等の周辺設備
- ラック・付属品
- 厨房内の設置状況
- 厨房出口
- 廊下
- 階段・エレベーター
- 建物搬入口
あわせて、店舗所在地、階数、希望搬出日、原状回復工事開始日等を伝えます。
買取額だけでなく、搬出後の原状回復費も考える
食洗機を高く売れたとしても、撤去後の給排水・電気等の復旧に大きな費用がかかる場合があります。
たとえば、買取会社が本体だけを取り外して搬出し、
- 排水管閉塞
- 給水管撤去
- 200V電源撤去
- 床・壁の補修
を原状回復会社へ別途依頼するケースです。
そのため、閉店全体では、
買取額だけでなく、設備撤去後の復旧まで含めた総額
を確認してください。
売れない業務用食洗機はどう処分する?
買取不可となった場合は、廃棄物としての適切な処理へ切り替えます。
このとき「値段が付かなかったから家庭の粗大ごみに出す」と考えないようにします。
事業で使用した機器は、所在地や機器の材質・処理方法に応じた事業系廃棄物のルートを確認します。
買取と処分を同じ会社へ依頼する場合は、
- 買取品
- 無料引取品
- 有料処分品
- 取り外し費
- 搬出費
を分けて見積してもらいます。
売れる機器と処分する機器が混在する場合は、厨房機器の買取と処分を同時に頼む方法も参照してください。
閉店時は内装解体より前に査定する
店舗をスケルトンへ戻す場合でも、食洗機に買取価値がある可能性があるなら、内装解体前に査定します。
閉店時の順番は、
- 居抜き退去の可能性を確認する
- 厨房設備の所有権を確認する
- 食洗機等の査定を依頼する
- 売却・返却・移転する機器を決める
- 取り外し・搬出する
- 買取不可品を処分する
- 残置物撤去
- 内装解体・原状回復
という流れが整理しやすくなります。
解体会社へ先に厨房設備一式の撤去を依頼すると、中古価値のある食洗機まで廃材として処理される可能性があります。
業務用食洗機の買取についてよくある質問
業務用食洗機は何年まで買取できますか?
全国一律の年式上限はありません。
比較的新しい機種を積極的に扱う会社がありますが、メーカー、型番、動作状態、中古需要等によって古い機器でも査定できる場合があります。
ホシザキの食洗機なら売れますか?
ホシザキの業務用食器洗浄機は中古市場で実際に流通しています。
ただし、メーカー名だけで価格は決まらず、型番・年式・タイプ・動作・状態・搬出条件等を含めて査定されます。
三相200Vの食洗機も買取できますか?
買取対象になっている機種があります。
電源仕様は中古購入者側の設置条件にも関係するため、銘板の情報を正確に伝えてください。
水漏れしていても売れますか?
不具合の程度によります。
修理して再販できる範囲なら査定対象になる場合がありますが、修理費が大きいと買取不可になることがあります。
ラックがなくても売れますか?
査定できる場合があります。
ただし、ラック等の付属品は再販条件へ影響する可能性があるため、残っている付属品をまとめて提示します。
食洗機を自分で取り外せますか?
機種や接続状況によります。
給排水、給湯、200V電源等が接続されている場合は、無理に店舗スタッフで取り外さず、買取会社・設備会社へ担当範囲を確認してください。
ブースターも一緒に買い取ってもらえますか?
対応する買取会社があります。
本体とブースターの型番・状態を一緒に提示して査定可否を確認してください。
出張査定が無料なら搬出も無料ですか?
必ずしも同じではありません。
査定無料でも、取り外し・搬出・養生・車両等に別途費用が発生する場合があります。
最終受取額まで確認してください。
買取不可の場合、そのまま処分も頼めますか?
買取と処分の両方を扱う会社があります。
その場合も、買取品と有料処分品、取り外し費、搬出費を分けた最終精算額を確認します。
業務用食洗機は「動かせる状態のうち」に査定する
業務用食洗機の買取では、閉店後に本体だけを見ても判断できない項目があります。
査定前には、
- メーカー・型番・製造番号を確認する
- 年式だけで処分を決めない
- 給水・洗浄・すすぎ・排水まで動作確認する
- 水漏れ・スケール・サビ等を確認する
- 電源・給水・給湯仕様を確認する
- ラック・周辺設備をそろえる
- 給排水・電源の取り外し方法を確認する
- 搬出費を引いた最終受取額を確認する
という順番で整理すると判断しやすくなります。
特に閉店時は、電気・水道を止め、内装解体を始めてから査定するより、営業終了前後のまだ動作確認できる時期に査定を進める方が機器の状態を説明しやすくなります。
買取会社を比較するときも、表面上の査定額だけではなく、取り外し・搬出・養生・車両費等を差し引いた後に実際いくら受け取れるかを確認してください。
