オフィス家具の出張買取とは?現地査定から搬出・支払いまでの流れ

オフィス移転、縮小、閉鎖などでデスクやチェアが大量に不要になる場合、1点ずつ店舗へ持ち込むより、オフィスまで来てもらう出張買取の方が現実的です。

出張買取では、買取会社が現地で家具のメーカー・型番・状態・数量を確認し、あわせてエレベーター、階段、養生、搬出経路なども確認したうえで見積を出します。

ただし、「無料出張査定」と「家具を無料で搬出してもらえること」は同じではありません。

査定自体は無料でも、搬出人員、車両、養生、階段作業、大型家具の分解などが別途費用になる場合があります。

オフィス家具の出張買取では、査定額だけではなく、撤去作業まで終わった後に会社へいくら残るのかを確認することが重要です。

この記事では、出張買取を依頼する前の準備から、現地査定、見積、搬出、支払い、買取できなかった家具の処理まで順番に整理します。

目次

オフィス家具の出張買取とは?

出張買取は、売却したい家具があるオフィスへ買取会社の担当者が訪問し、現地で査定する方法です。

特に、

  • デスクが数十台ある
  • オフィスチェアが大量にある
  • ロッカー・書庫など大型家具がある
  • 大会議テーブルがある
  • 複数フロアを閉鎖する
  • 家具だけでなくOA機器等も同時に撤去したい

といった法人案件と相性があります。

オフィス家具そのものの査定基準については、オフィス家具は買取できる?で整理しています。

このページでは「何が売れるか」より、出張買取をどう利用するかに絞って説明します。

出張買取の基本的な流れ

会社によって細かな手順は異なりますが、法人のオフィス家具買取はおおむね次のように進みます。

  1. 問い合わせ・事前情報の送付
  2. 対応エリア・訪問条件の確認
  3. 訪問日時の調整
  4. 現地査定
  5. 見積内容の確認
  6. 搬出・撤去
  7. 支払い・買取不可品の処理

以下でそれぞれ確認します。

1.問い合わせ前に家具の情報をまとめる

出張査定を申し込むときは、「オフィス家具一式があります」だけより、ある程度の情報を先に伝えた方が話が進みやすくなります。

準備したいのは、

  • 家具の種類
  • メーカー
  • シリーズ・型番
  • 数量
  • おおよその購入時期
  • 傷・破損の有無
  • オフィス所在地
  • 建物の階数
  • エレベーターの有無
  • 売却・搬出希望日

などです。

例えば、

  • オカムラのチェア:40脚
  • コクヨの平デスク:20台
  • 4人用ロッカー:8台
  • ミーティングテーブル:6台

のように分けると分かりやすくなります。

個別品目については、オフィスデスクの買取オフィスチェアの買取オフィスロッカーの買取会議テーブルの買取も確認してください。

2.写真を送って出張査定が必要か確認する

最初から担当者が現地へ来るとは限りません。

写真や家具一覧を送って概算査定を行い、その後に現地確認へ進む会社もあります。

事前に用意しておくとよい写真は、

  • オフィス全体
  • 家具が並んでいる状態
  • 家具単体の全体写真
  • メーカー・型番ラベル
  • 傷・破損箇所
  • 同じ家具の数量が分かる写真
  • 大型家具の設置状況
  • エレベーター・廊下・出入口など搬出経路

です。

同じチェアが100脚ある場合に100脚すべてを撮る必要があるとは限りません。

同一モデルごとに代表写真、型番、数量をまとめ、状態が大きく異なるものだけ追加で撮影すると効率的です。

3.出張対応エリアと受付条件を確認する

出張買取の対応範囲は会社ごとに異なります。

東京23区のみを中心にする会社もあれば、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など広い範囲へ対応する会社もあります。

また、対応エリア内であっても、

  • 家具の数量
  • 見込まれる買取金額
  • 搬出場所
  • 訪問までの距離
  • 大型家具の有無

などによって訪問可能かどうかが変わる場合があります。

「1点でも必ず出張してもらえる」「大量なら必ず無料になる」とは考えず、自社案件の条件を伝えて確認します。

出張査定は無料?

出張査定や見積を無料としている会社はあります。

ただし、確認するべきなのは「無料」という言葉の範囲です。

項目 確認すること
出張費 現地査定へ来てもらう費用
査定費 家具を査定する費用
キャンセル料 査定後に売却しない場合の費用
搬出費 家具を建物外へ運ぶ作業費
養生費 床・壁・EVなどを保護する費用
車両費 トラック等の費用

「出張査定無料」と書いていても、成約後の搬出人員・車両・養生が無料とは限りません。

費用については什器・設備の買取で搬出費はかかる?で詳しく整理しています。

4.訪問日時はビルの搬出条件も含めて決める

出張査定の日程は、自社と買取会社だけの都合で決められない場合があります。

特に大型オフィスビルでは、搬出時に、

  • 作業届の提出
  • 搬出用エレベーターの予約
  • 共用部の養生
  • 搬出可能時間の指定
  • 休日・夜間作業の指定
  • 車両停車場所の指定

などが必要になることがあります。

現地査定の日には、将来の搬出条件まで確認してもらえるよう、ビル管理会社から受け取った搬出ルールがあれば用意します。

家具が高く売れても、搬出条件を査定時に伝えていなければ、成約後に追加費用が発生する可能性があります。

5.現地査定では何を確認する?

現地では、家具自体と搬出条件の両方を確認します。

家具の査定

  • メーカー・シリーズ
  • 型番
  • 数量
  • 使用年数
  • 傷・汚れ
  • 破損・欠品
  • 機能の状態
  • 同一モデルがまとまっているか
  • 現在の中古需要

搬出条件

  • 階数
  • エレベーター
  • 廊下・出入口の幅
  • 階段作業の有無
  • 大型家具を分解する必要
  • 養生範囲
  • 搬出時間
  • 車両位置

例えば大型会議テーブルは商品として価値があっても、EVに入らず現地分解が必要なら、作業費を考慮した見積になります。

大量のオフィス家具はモデル別に数量を整理する

家具の数が多い場合、数量の整理が査定を早くします。

特に中古オフィス家具では、同じメーカー・シリーズ・カラーの製品がまとまっていることが再販上の情報になります。

例えば、

品目 型番・仕様 数量
チェア 同一シリーズ・ブラック 45脚
平デスク W1200 20台
ロッカー 4人用・鍵あり 10台
会議テーブル W1800・キャスター式 8台

のような一覧を作ります。

Excel等で既に固定資産・備品台帳がある場合は、買取対象だけを抜き出して利用してもよいでしょう。

6.見積は「買取額」と「諸経費」を分けて確認する

現地査定後に見積を受け取ったら、総額だけを見ず、どのように精算されるのかを確認します。

例えば、

  • 家具の買取額
  • 搬出人件費
  • 車両費
  • 養生費
  • 解体・分解費
  • 階段・重量物等の特殊作業
  • 買取不可品の処分費

です。

比較したいのは、

家具の買取額 − 搬出・車両・養生・処分等の費用 = 最終受取額

です。

逆に買取品が少なく処分品が多い場合は、最終的に支払いが発生することもあります。

「査定額が一番高い会社」が「最終的に会社へ残る金額も一番大きい」とは限りません。

見積書では対象家具も確認する

家具が大量にある案件では、どの商品が買取対象になっているかも確認します。

例えば、

  • チェア40脚すべてが買取対象なのか
  • デスク20台のうち15台だけなのか
  • ロッカーは無料引取なのか有料処分なのか
  • OA機器は家具見積に含まれているのか

を明確にします。

「オフィス一式 20万円」のような見積だけでは、家具の数量が変わったときに金額の再計算が難しくなります。

退去まで家具を使用する場合は、搬出時点で数量が変わらないよう社内でも管理します。

査定後に売却を断ることはできる?

キャンセル条件は会社ごとに確認します。

査定額を見てから売却を判断できる会社もありますが、訪問エリア、案件規模、予約条件などによって扱いが異なる可能性があります。

依頼前に、

  • 査定後のキャンセル料
  • 正式発注になるタイミング
  • 発注後のキャンセル条件
  • 搬出日変更の条件

を確認しておくと安心です。

退去期限が迫っている場合は、価格だけを比較して何週間も決定を遅らせると、搬出日を確保できないリスクもあります。

7.成約後は搬出日と作業範囲を確定する

売却先を決めたら、次に搬出作業を確定します。

確認するのは、

  • 搬出日
  • 開始・終了予定時間
  • 作業人数
  • 使用車両
  • 養生範囲
  • 家具の分解
  • ビルへの届出
  • 買取対象外品の扱い
  • 搬出後に残す家具

などです。

新オフィスへ持っていく家具と売却する家具が同じフロアにある場合は、誤搬出を防ぐためラベル等で区別します。

重要書類、PC、社員の私物なども家具の引出しやロッカーから完全に出しておきます。

大型家具は自社で先に分解しない

ロッカー、大会議テーブル、大型書庫、連結家具などは、搬出のために分解する場合があります。

しかし査定前に自己判断で分解すると、

  • 部品を紛失する
  • 再組立できなくなる
  • 型番・構成が分かりにくくなる
  • 傷を付ける

可能性があります。

設置状態のまま査定し、誰が分解するのかを見積時に決める方が安全です。

パーテーションや固定家具は「家具」と同じ扱いとは限らない

オフィス内には、単に持ち運べる家具だけでなく、

  • 施工型パーテーション
  • 壁固定の収納
  • 造作カウンター
  • 床・壁へ固定された家具

などがある場合があります。

これらは通常の中古家具買取だけでは対応できず、解体・撤去工事が必要になる場合があります。

出張査定時に設置状況を見てもらい、「買取品」「無料引取品」「有料撤去品」を分けます。

買取できない家具も一緒に回収してもらえる?

買取と不用品回収の両方に対応する会社もあります。

例えば、

  • チェア30脚は買取
  • 古いデスク10台は無料引取
  • 破損家具5台は有料処分

のように、一つの案件内で処理方法が分かれることがあります。

ただし、すべての買取会社が処分まで対応するわけではありません。

買取不可品が多い場合は、処分方法・費用・対応範囲を確認します。

詳しくはオフィスの不用品処分も参照してください。

支払い方法・タイミングを確認する

買取代金の支払い方法も事業者によって異なります。

現場で現金精算する会社もあれば、法人案件では後日振込とする会社もあります。

確認したいのは、

  • いつ金額が確定するか
  • 現金か振込か
  • 振込日はいつか
  • 請求書・明細等が必要か
  • 搬出時に数量変更があった場合の再精算方法

です。

大量案件では、現地査定時の数量と実際の搬出数量が変わると最終精算額も変わる場合があります。

オフィス退去ではいつ出張査定を頼む?

退去直前まで家具を使用するからといって、査定自体を退去直前まで遅らせる必要はありません。

例えば、

  1. 移転・閉鎖する家具を決める
  2. 写真・一覧を作る
  3. 出張査定を受ける
  4. 売却先と搬出条件を決める
  5. 退去まで必要な家具は使用を継続する
  6. 最終利用後に搬出する

という進め方ができます。

ビル側の搬出申請や作業日時制限がある場合もあるため、退去日から逆算します。

オフィス退去全体の流れはオフィス退去・移転ガイドも確認してください。

複数社へ査定を依頼するときは同じ条件を伝える

複数社を比較する場合は、各社に異なる数量・写真・搬出条件を伝えると比較できません。

少なくとも、

  • 対象家具一覧
  • 数量
  • 現地住所
  • 階数
  • EV条件
  • 搬出希望日
  • 処分品の有無

を同じ条件で提示します。

そのうえで、

  • 買取対象範囲
  • 査定総額
  • 搬出等の費用
  • 買取不可品の費用
  • 最終精算額
  • 搬出可能日

を比較します。

出張買取で確認する7項目

確認項目 内容
1.対応条件 エリア、数量、訪問可能日
2.事前情報 メーカー、型番、数量、写真
3.現地条件 階数、EV、養生、搬出時間
4.査定 家具状態、同一モデル数量、中古需要
5.見積 買取額と諸経費の内訳
6.搬出 人員、車両、分解、養生、申請
7.精算 支払い時期、処分品、最終受取額

よくある質問

オフィス家具の出張査定は無料ですか?

無料としている事業者はありますが、全国一律ではありません。また査定が無料でも、成約後の搬出人件費・車両費・養生費等が別途かかる場合があります。何が無料なのかを確認してください。

家具1点だけでも出張してもらえますか?

事業者・地域・商品価値によって異なります。ブランドチェアなどは1点でも対応できる場合がありますが、一般的な事務家具1点では出張コストとのバランスから対応できない場合もあります。

写真だけで買取額を確定できますか?

写真で概算査定できる場合はありますが、大量の法人案件では最終的に現物や搬出条件を確認して金額を確定する場合があります。写真査定なのか確定見積なのかを区別してください。

査定後に売却を断れますか?

対応は事業者によります。査定後のキャンセルが可能な会社もありますが、出張条件や正式発注後のキャンセル条件は事前に確認してください。

出張査定の当日に家具を搬出しますか?

案件によります。その場で引き取れる場合もありますが、法人の大量案件では、現地査定後に見積を確認し、後日改めて搬出日を設定することがあります。

大量の家具がある場合は一覧を作った方がよいですか?

作った方が比較しやすくなります。同一メーカー・型番・色ごとに数量をまとめると、事前査定と複数社比較を進めやすくなります。

搬出費は買取額から差し引かれますか?

事業者によって異なります。買取額とは別に請求する場合も、差し引いて最終精算する場合もあります。見積書で査定額・搬出費・車両費・養生費等を確認してください。

買取できなかった家具も回収してもらえますか?

買取と回収・処分を同時に扱う会社もありますが、すべてではありません。処分費が発生する場合は、買取額との最終差額を確認します。

大型の会議テーブルやロッカーは先に分解しますか?

査定前に自社で分解する必要はありません。設置状態を確認してもらい、買取会社が分解するのか、別途作業会社が必要なのかを決めます。

出張買取業者は査定額が高い会社を選べばよいですか?

査定額だけでは判断できません。搬出・車両・養生・階段作業・処分品等を含めた最終受取額と、退去期限までに搬出できるかを比較してください。

オフィス家具の出張買取は「現地査定後の最終精算」まで比較する

オフィス家具の出張買取は、大量のデスクやチェアを自社で運ばずに査定できる便利な方法です。

一方で、出張査定が無料でも、その後の搬出・養生・車両・大型家具の分解まで無料とは限りません。

依頼するときは、家具の種類・型番・数量を事前にまとめ、現地査定では家具の価値だけでなく搬出条件まで確認してもらいます。

家具一覧・写真準備 → 出張条件確認 → 現地査定 → 見積内訳確認 → 搬出日確定 → 買取・処分 → 最終精算という順番で進めると、査定額だけに左右されず比較できます。

オフィス移転・閉鎖で家具が大量にあり、何が売れるか、何を処分へ回すか、搬出費まで含めて整理したい場合は、店舗・オフィスの退去について相談するから相談できます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次